Eテレで放送されていた亀田音楽専門学校の感想を。

音楽プロデューサーの亀田誠治さんが、ゲスト講師に平井堅さんを迎えて、J-POPの魅力にせまる番組です。
1時限目は「泣ける歌・胸キュンコード学」と題し『音』の泣きについて考える、
2時限目は「泣ける歌・メラメラのメロディー学」と題し情念を伝えるメロディーの仕組みを探るといった内容でした。

1時限目ではクリシェという和音の半音上昇、半音下降の技法や、サビ前に一押し音を入れてあげる方法(番組では、サビへのジャンプ台と言っていました)を紹介。
2時限目では、リフレイン(同じフレーズやメロディーの繰り返し)や1つ1つの音に言葉を差し込む方法を紹介していました。

平井堅にメロディーを歌わせるなんて、何て贅沢なんだろう!!
亀田さんの解説も上手で、面白い。
音符に名前を付けたり(A子ちゃんとか少女Eとか。)、言葉のあやつり方が上手。
音符同士が恋をしているとか、音の待ち合わせとか、音楽の詳しいことがわからなくても
こういうことか!っていうのが分かりやすい。
平井さんの曲のチョイスも面白かったし。
小柳ルミ子さんの「お久しぶりね」はキングオブメラメラという称号がついていたし笑
流麗な感じが好きと言っていました。

小野アナウンサーが、こんな技法を紹介しても大丈夫なんですかって言ってたけど
亀田さんは「音楽はその人の心、人生から作られるものだから、同じものにはならない。どんどん真似してOK」って言ってた。
平井さんは真似されると多少困ると言っていたけど笑
同じメロディーでも、歌い回しや声の質感によって全然雰囲気が変わってくるもんね。
そこが音楽の面白いところ。

1時限目のクリシェは、私もすごく好きな曲がある!
槇原敬之さんの「北風」。Skoopのカバーバージョンの方なんだけど、サビで半音下がる箇所がいくつかあるんです!!その箇所は和音ではなく単音で下がっていく音形なんだけど、たまらなく好き。
あの、半音下がるちょっと不安定なところのハーモニーが、すっごく心地もいいんだよね。
単純に長調ではなく、少し憂いをおびている、あの感じ。
平井さんのいう不安定な音の使い方が切ない、痛気持ちいいってやつ。
ちょっと聴いてみても、eternal snowとか、How We Do It!!!とかのサビも使われてるなぁ。
他にも気づかないところで色々使われているんだろうな。
2時限目のリフレインも探せばたくさんあるはず。(探し出せなかった)
個人的にメラメラソングはスキマスイッチのガラナとかゴールデンタイムラバーなんだよな。
割とかっちりとリズムを刻んでいる。
というか、私あんまりこういうメラメラ系の音楽を聴いていないのかもしれない。
ぱっと出てこないからなー。。

余談ですが、2時限目の中で、平井さんが告白を歌っていたのですが、ああいうタイプの曲はどうも圧迫感を感じて怖いんですよね。
メロディーも去ることながら、ベースのボンボン言ってる低音が迫っている感じも、怖さを助長しているんだと思う。
そういう効果を狙っているんだろうけど、なんたって怖い(^^;;

もっとこういう番組やってくれたらいいのになぁ。
音楽聴くのが楽しくなる!!